2回に渡り薬物依存症のことを語りました。
残念ながら、第1回目の放送を見逃してしまいました。
第2回目の放送は録画していたのでまとめます。
- 田代まさしさんが刑務所の中で思ったこと
- 薬物を使用しても自分は大丈夫だと思っていた
- 世界中に味方は誰一人いないと思った
- ダルクのミーティングで変わった
- テレビの内容に共感
- Twitterとブログは自助グループと同じ
- 依存症を断ち切るには
- まとめ
田代まさしさんが刑務所の中で思ったこと
3度逮捕された田代まさしさんですが、刑務所の中では『クスリがやりたい』と思っていたそうです。
捕まる度に、家族に心配をかけファンをガッカリさせたから二度とやってはいけないと思うけれど、目の前にクスリを出されたり辛いことが起きると、大切なものが何かを忘れてクスリをやってしまったのだそうです。
薬物を使用しても自分は大丈夫だと思っていた
薬物依存症のイメージってどんな感じでしょう?
スタジオにいるゲストが質問され、
『幻聴・幻覚があったり、暴れたりすると思う』と。
ヘロヘロになったり、暴れたり回ったり、、、そんなイメージだと思いますが
田代まさしさんは、クスリを使用しても普通だったしクスリが切れたら眠くなったり疲れるだけだと話していました。
田代さんは、薬を使用したら「体中、虫が這ったりするような症状や暴れ回ったりする症状」が起きると思っていたのに、薬物を使用すると大変なことになるというイメージと違い、使用しても普通だったので
『自分は大丈夫』そう思っていたそうです。
世界中に味方は誰一人いないと思った
覚せい剤を使用し逮捕された後、メディアで「反省しろ!」とバッシングをされて希望が持てず、世界中に誰一人として自分の味方がいないという感覚だったそうです。
家族もバッシングを受けて、子供もいじめに遭うことになり離婚は避けられなかったそうです。
当時田代さんが思ったことは、「薬物使用は犯罪だけど自分が罪を犯しても殺人などのように被害者がいる訳ではないし、誰にも迷惑をかけていない!」と思うだけで何も感じることができず、家族は被害者だったのにそれに気付くことができなかったのだそうです。
ダルクのミーティングで変わった
田代さんはダルクに行くまで自分が依存症だということに気付かなかったと話していました。
シンナーを吸った経験があり自分の意志でやめられた経験から、
覚せい剤も同じようにやめられる、犯罪だとわかっていたけどやめられなくなるなんて思っていなかったからこそ、やめられなかった様です。
ダルクのミーティングで同じ境遇の人と話をして気持ちが楽になり、吐き出して楽になり、他の人の話を聞いて自分がやめるヒントを得たり、今までのことを隠す必要が無く自分と同じ立場の人に共感してもらえるミーティングに参加することで薬物依存の回復に向かうことが出来たようです。
以上、田代まさしさんの薬物依存について放送を見た振り返りです。
テレビの内容に共感
ここからは放送を見て私が感じたことです。
私はアルコール依存症と診断された訳ではありませんが、自分では間違いなく依存症だと思っています。
毎晩お酒を飲み、お酒を飲む為に働き、夕方に合わせて喉をカラカラにし、飲まなければ眠れずイライラしました。
飲み会が決まったら浮かれて、死ぬほど飲んでやると意気込みました。
でも、誰かに絡んだり人に怪我をさせたり、問題行動を起こす訳ではない、お酒が切れてもいつも手が震える訳でもないし(馬鹿みたいに飲んだ日は起床後3時間位で手が震えることはごくごく稀にあった)、昼からお酒が飲みたくて仕方ない訳ではないし、仕事をサボったことも遅刻したこともない。
だから私は依存症なんかじゃない。
だって真面目に仕事をしてるし、評価もされている。
お酒を飲んで遅刻する様な人と一緒にしないで!ましてや依存症のダメ人間と!!
そう思っていました。
田代さんと言っていることが同じです。
自分は普通。自分は依存症じゃない。
TVを見ても驚きませんでした。
いや1つ驚いたのは、覚せい剤をやっても普通の状態でクスリが切れたら眠くなるっていうことには驚きました。。。
気持ちが凄く良くわかります。田代さんに共感しかありません。
お酒もクスリも煙草もギャンブルもみーんな同じです。
やめようと思えばやめられると思っていましたし、他の依存の人を見て
「私はあんなんじゃない。違う、やめようと思えばいつだってやめられる。」
でも実際は、やっぱり今日も飲もうかな。。。
そう思ってなかなかやめられなかったし、やめても1週間で元通り。
やめている間もお酒のことしか考えられませんでした。
気合いだけではやめられなかったのです。
そして、田代さんと同じように『お酒を飲んでも誰にも迷惑をかけていない』と思っていました。
でも、二日酔いの私は仕事の効率も悪く、不機嫌そうな顔。
そんな人が職場にいるだけで迷惑ですし、夫にも愛犬にも迷惑をかけました。
そして、夫にも迷惑をかけられました。
我が家は夫婦互いが依存症であり依存症の家族だったです。
Twitterとブログは自助グループと同じ
私は病院には通わずにお酒をどうやってやめられたかと言うと、
酒害を調べたり、Twitterやブログで同じ断酒仲間を見つけて、恥ずかしかったことや家族のこと、今までの失敗を隠さずに吐き出し、依存に苦しんでいる人のいろんな体験や苦しみを聞くことで自分だけではないと励まされたし、私も頑張ろうと思えました。
やめる方法や考え方はとても参考になることばかりでした。
時々足を引っ張られるようなこともありますが、それはごく一部でそんな人とは繋がりを断てばどうということはありません。
私が今も継続して断酒出来ているのは、Twitterとブログのお陰であり
それはまさに田代さんが依存回復した施設『ダルク』や依存症の方が通う『自助グループ』と同じ効果なのだと思います。
今、私のTwitterは断酒をしている人だけではなく、ギャンブル依存や禁煙している人などジャンルを超えて依存に苦しんでいる方と繋がっています。
どんなジャンルであれ、依存に変わりはありません。
共感できることはたくさんあります。
依存症を断ち切るには
嘘をつかず、事実を隠さないこと。
同じ苦しみの人と繋がり、自分の気持ちを吐き出したり共感できるようにすること。
依存とは何かを知ること。
そうこうしているうちに過去の自分がどうだったかを分析できるようになり、穏やかになり、人の事を考えられるようになり、色んなことを認められるようになり、、、
と、ゆっくりいい方向へ変化していくのだと思います。
まとめ
先日ちょうど断酒300日以上超えたのにも関わらず、飲酒欲求がありガッカリしました。
20年飲み続けたのだから、そんなに簡単には奴隷から解放はされませんよね。。。
そんな時にちょうどこの番組を見て、気持ちが改まりました。
もしお酒がやめたければ、Twitterを始めましょう!
ツイートを見ているだけでも何かが変わると思います。
私もいつも助けてもらっています。
依存に苦しむ芸能人の方は一般人の私達よりも何十倍も克服するのが大変だと思いました。田代さんも芸能人ダルクを作りたいけど「あいつらプライド高いからな~」と言っていました。
そう、プライドが邪魔をするんですよね。
私は他の人とは違う!私はいつでもやめられる!というプライド。
私はまだまだこのプライドを直す必要があります。色んな意味で。。。
田代さんが出演する【バリバラ】は、NHK・7月14日0時(土曜深夜)再放送で見ることができますよ!